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一色鍼灸治療院
〒513-0034 三重県鈴鹿市須賀1丁目3-8(近鉄鈴鹿市駅から徒歩10分)
便秘でお悩みの方は意外と多いものですが、よくよくお話しをお聞きすると、人によって便秘だと考えている状態がまちまちだったりします。
3日間排便がなくても気にしていない方もいれば、毎日排便がなけれが便秘気味だと考える方もおられます。
それでは、そもそも正常な排便とは、どのような状態を指すのでしょうか?
東洋医学(中医学)では、正常な排便状態について、以下のように定義されています。
1:1日1回(多くて2回)。
2:形があり、1本で繋がっている。
3:黄褐色である。
4:臭いはきつくない(本人・他人ともに気にならない)。
5:水に沈む(水に浮く場合は、気の弱りがあることを示す)。
6:適度な潤いがある。
もちろん飲食物の影響を受けますが、上記に当てはまらない状態が続くようであれば、心身に不調がある可能性があります。
東洋医学(中医学)では、便秘についての分類とそれに対する治療法が確立されています。
ここでは、症状などの特徴から便秘の代表的な7分類とその原因を考え、セルフケアとしてのツボについて、ご紹介します。
大便が出にくいだけでなく、排便時に肛門に熱感を伴うことはありませんか?
そのような便秘の場合、以下にあてはまるものが多ければ、「陽明実熱(ようめいじつねつ)」とよばれる不調である可能性があります。
1:お腹が脹って苦しく、時に痛む。
2:口渇がある。
3:口臭がある。
4:顔が赤くなりやすく、イライラしやすい。
5:尿の量と回数が少なく、尿の色が濃い黄色である。
これらは、風邪が長引いてなることもあれば、熱が体内にこもりやすい体質の人が、飲食の不摂生(酒や辛い物・油濃い物の食べ過ぎや偏食)を続けた結果、胃腸に熱がこもり、体内の水分が不足して、便秘が発生していると考えられます。
この場合、足の人差し指・中指を爪モミすることで、症状が楽になることがあります。
※爪モミの実践方法については、下記の「指や足をぶつけた時の対処法」をご参考になさってください。
旅行中や締め切りが近いお仕事中などで、便秘になることはありませんか?
そのような便秘の場合、以下にあてはまるものが多ければ、「肝脾気滞(かんぴきたい)」とよばれる不調である可能性があります。
1:便意はあるが、排便できない。
2:お腹と脇腹~脇の下にかけて、脹るような感じがある。
3:口の苦みがある。
4:ゲップが多かったり、咳がでやすい。
これは、ストレスや運動不足などにより、体内の気の流れが悪くなり、便秘が発生していると考えられます。
また、腹部手術の後遺症として、発生することもあります。
この場合、太衝(たいしょう)というツボを押すことで、症状が楽になることがあります。
足背にあり、親指と人差し指の間を指先から足首へ向けて指でなぞった時に、指が止まるところが、太衝(写真の赤丸の辺り)です。
大便が硬くて出にくく、色が黒いことはありませんか?
そのような便秘の場合、以下にあてはまるものが多ければ、「陽明瘀熱(ようめいおねつ)とよばれる不調である可能性があります。
1:針で刺されたようなチクチクとした痛みがある。
2:動かした時や夜間になると、痛みが強くなる。
3:肌が黒ずんだり、さめ肌である。
4:しこりなどを押すと強い痛みがある。
これは、胃腸に熱がこもり、その熱によって血の巡りが悪くなって(概念としての)血塊が発生し、それによって気の巡りが悪化して、便秘が発生していると考えられます。
この場合、三陰交(さんいんこう)というツボを押すことで、症状が楽になることがあります。
※内くるぶしから指幅4本分くらい上、骨際にあるのが三陰交(上部写真の赤丸の辺り)です。
大便の硬さが、日によってバラバラということはありませんか?
そのような便秘の場合、以下にあてはまるものが多ければ、「肺脾気虚(はいひききょ)」とよばれる不調である可能性があります。
1:スムーズに排便できず、りきんで汗が出て息切れする。
2:排便後に疲れた感じがあったり、体が疲れやすい。
3:便が水に浮く。
4:話すのが億劫になることがある。
5:便が泥状になることがある。
これは、体内の気(エネルギー)が充分に作られないために、気の巡りが悪くなり、便秘が発生していると考えられます。
この場合、中脘(ちゅうかん)というツボを押すことで、症状が楽になることがあります。
お腹にあり、左右の肋骨の間にある剣状突起(けんじょうとっき)とおへそをつないだ線の真ん中が、中脘(上部写真の赤丸の辺り)です。
大便が乾燥して出ない時に、めまいや目のかすみなどが悪化することはありませんか?
そのような便秘の場合、以下にあてはまるものが多ければ、「血虚(けっきょ)」とよばれる不調である可能性があります。
1:顔色が青白い。
2:動悸がある。
3:眠れないことが多い。
4:物忘れが多い。
5:女性であれば、月経時の出血が減って色が薄くなったり、月経が無くなったりする。
これは、出産やケガなどの出血や、ゲームやパソコン作業など目をよく使うことを長期間行うことで、血(栄養分など)を消耗して、大腸の滋潤作用が低下し、便秘が発生していると考えられます。
この場合、特徴3で紹介した三陰交(さんいんこう)や、足三里(あしさんり)というツボを押すことで、症状が楽になることがあります。
ひざのお皿のすぐ下、外側のくぼみに人さし指をおき、指幅4本そろえて小指があたっている骨際が、足三里(上部写真の赤丸の辺り)です。
徐々に便秘がちになり、気がついたら長期にわたって便秘で悩んでいたりしませんか?
そのような便秘の場合、以下にあてはまるものが多ければ、「陰虚(いんきょ)」とよばれる不調である可能性があります。
1:コロコロとした小さな便(兎の糞のような便)が、いくつも出る。
2:寝汗をかきやすい。
3:空咳がある。
4:口に渇きがあり、飲み物を一気にゴクゴク飲むことがある。
5:体にほてり感があったり、微熱があったりする。
これは、体質や加齢・下痢や熱性の疾患などで体の水分が不足した結果、体内が乾燥し、便秘が発生していると考えられます。
この場合、関元(かんげん)というお腹にあるツボを押すことで、症状が楽になることがあります。
※指幅4本をそろえて人さし指をおへそにおき、おへその真下で小指があたっているところが、関元(上部写真の赤丸の辺り)です。
体や手足の冷えが強い時に、便秘が悪化することはありませんか?
そのような便秘の場合、以下にあてはまるものが多ければ、「脾腎陽虚(ひじんようきょ)」とよばれる不調である可能性があります。
1:夜間に頻尿となる。
2:摂取水分と比較して、尿量が多い。
3:おへそより下のお腹部分や腰が、冷えて痛む。
これは、体が冷えて陽気(活動的なエネルギー)がうまく巡らなくなり、大腸の活動が低下した結果、便秘が発生していると考えられます。
この場合、復溜(ふくりゅう)というツボを押すことで、症状が楽になることがあります。
※アキレス腱の前側で、内くるぶしより指幅3本分上のところが、復溜(上部写真の赤丸の辺り)です。
いかがでしたか?
実際の治療効果にはほど遠いですが、軽い便秘でしたら、これらの方法でも改善が見込まれます。
便秘で長く悩んでいる方のほうが、治療効果を感じるまでに時間はかかります。
それだけストレスや疲れが体に蓄積されており、体が整って回復するまでに時間がかかるからです。
便秘をおつらい症状として、当院に来られる方もいます。
その場合、上記内容の問診はもちろん、他の症状や体の状態も考慮して治療をしています。
便秘で長年お悩みの方は、東洋医学・鍼灸治療を一度試してみられてはいかがでしょうか?
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