指や足をぶつけた！　そんな時、あなたはどうする？

それでは、爪際のツボにどうアプローチすれば良いのか？

やり方は、簡単です。

爪をたてるようにして強く、10秒つまむ！です。

過去に自律神経を整える効果があるとして話題となった「爪もみ療法」と同じ方法です。

自律神経が整うまでには時間がかかりますが、鎮痛に関してはかなり即効性があります。

スネによく物をぶつける私の体感では、10秒で痛みが2割くらいになります。※効果には個人差があります。

もしも突然の痛みにあったなら、まずは爪際を、爪をたてて10秒つまんでみましょう！

もし効果がなければ、隣の指の爪際をつまんでみましょう。

それでもダメなら、痛む場所に手を当てて、「痛いなぁ」と小声でつぶやきながら耐えましょう。

※ちなみにこの対処法（手をあてる、痛いと声に出す）も、根拠のある痛みへの対処法です。詳しくは、また別のコラムで。

鍼灸には、経筋（けいきん）という考えがあります。

体を構成する筋肉（＝経筋）は、その場所によって、管轄が異なります。

例えば、前脛骨筋は、足の陽明胃経（ようめい いけい）の影響を最も強く受けます。

この足の陽明胃経の経筋の状態を診断・治療するポイントが、足の第２指・第３指となります。

ですので、前脛骨筋をケガした時には、足の第２指・第３指の爪際を爪もみとなります。

私の息子（４歳）は、転んだ時やぶつけた時など、いつも私に場所を見せてくれます。

転んだ直後に「痛い」と泣いていても、ケガの場所を確認して、この爪もみを行うと１０秒後には走り出しています。

保育園の帰宅後などで時間が経っていても、必ず見せてくれます。

体がラクになる（あるいは安心する）ことが、これまでの経験から、しっかりと身に付いているのだと思っています。